【Vol.54】桐朋との繋がり – 45期 高橋 侑子さん 後編-

ゲスト    :桐朋学園初等部 45期 高橋侑子様(以下、高橋さん)
インタビュアー:桐朋初等部同窓会 会長 髙田紀世(以下、髙田)

 

高橋侑子さんとのインタビューの後編です。
前回のインタビュー<前編>はこちら

髙田:
2017年から拠点を海外に移したそうですがそのことによって変わったことや大変だったことはありますか。

高橋さん:
やっぱり文化も言葉も違うので、最初は大変っていう言ったら大変ではあったんですけど、でも帰りたいと思ったこともなかったですし、そんなにやめたいって思ったこともなかったし、でもすごく大変だったんじゃないかなとは思いますね。

髙田:
日本が恋しくなったりはしませんでしたか。

高橋さん:
恋しくないと言ったら嘘ですけど、でも自分がやりたいことができる環境っていうのが向こうにあったので、もちろん帰れるタイミングがあるなら、もちろん帰りたいと思いますけど、でも帰ることが自分にとっていいかって考えると、そういうタイミングじゃない場合は、そういう気持ちにはならなかったので、でも幸いにもちょうど日本でレースがシーズンの真ん中にあったり、終盤にあったりっていうので、帰ってくるタイミングってのはちょうどいい間隔ぐらいであったので、そんなに帰りたいってなってっていうことはなかったですね。

髙田:
普段の生活の中で、気をつけてることはありますか。

高橋さん:
食事は一応気をつけてはいます。
気をつけてると言っても別に制限とかはないので、彩りよく食べようとか、でも体がだんだんわかってきてるので、あんまりやっぱりジャンキーなものを毎日食べてると体も疲れますし、練習やったらやった分だけ体が欲するので、必要な分を取って動く分は食べてっていうようなそういう感じで、あとは睡眠をしっかりとることとかじゃないかなと思うんです。

髙田:
競技をしている中で、桐朋でやってきたことが活かされているなと思うことはありますか。

高橋さん:
桐朋にいるときは、やっぱ先生方も自分がやりたいことを見つけて、それにしっかり取り組んでいくといいますか、自分でその自分の道を切り開いていくようなそういったサポートをしてくださってたなと自分で思ってるので、そういう考える力みたいなのは、その頃からの積み重ねで、できるようになってるんじゃないかなと思いますね。

髙田:
トライアスロンをやろうって思ったのはいつ頃かですか。

高橋さん:
競技としてやろうと思ったのは中学3年ぐらいです。

髙田:
何かきっかけがあったんですか。

高橋さん:
全国大会で優勝することができて、もしかしたら自分はトライアスロンがいいのかなっていうところですかね。
競泳とか陸上もやってたんですけど、そういうレベルには達しなかったので、トライアスロンをやってみたら、この結果が出てきて、これだったら、やっぱり自分は3種目あった方が合ってるのかもしれないっていう思いが出てきたのが、きっかけですかね。

父が昔やってたこともあって、もう物心ついた時からトライアスロンがすごく身近なものでした。初めてトライアスロンの大会に出たのは小学校2年生なんですけど、正直全然覚えてないので、自分が何でやろうと思ったかとか、どうやって始めたかっていうのはあんまり自分の記憶としては残ってなくて、でもただ昔から外で遊ぶのが好きだったりとか、スポーツに親しむ環境で育ってきたので、それで自然と遊びの延長で泳いで、自転車乗って、走ってっていうのが、もうすごい身近なものだったっていうのはあると思いますね。

髙田:
トライアスロンの練習があるから、学校を早く帰らなくてはなどありましたか。

高橋さん:
陸上部に入っていたので、陸上部は練習がある日は出ていました。週1回休みだったかな、確か。
それ以外はトライアスロンの練習していました。

髙田:
常に練習みたいな感じですか。

高橋さん:
朝泳いでそこから学校行って、部活動に出て、帰ってっていう感じなので。

髙田:
先ほど自分が選手としてこういう選手になりたいとか、表現できればという話をされていたんですが、こんな選手になりたいという目標ってあるんですか。

高橋さん:
いろんな世界のトップ選手を近くで見てきてるとそういう選手の中で、やっぱりこの選手すごい。スタイルがかっこいいなとか普段の振る舞いとかも、人としてもすごい尊敬できるとかっていう人はいます。その中でも3種目強い選手って、レースも常に積極的で、そういうの見てるとやっぱいいなって思うので、そういう積極的なレースをできる選手になりたいという思いはあります。

髙田:
今後の目標を教えてください。

高橋さん:
今後の目標は、自分自身がやりきったと思えるところまで頑張りたいなっていう思いがあるので、出し切ったっていう、もう全部自分のやってきたことを、全て出せたっていうレースができたらいいなっていう思いですね。

髙田:
この次の大会はいつぐらいのどこのものですか。

高橋さん:
ちょっとまだ決まっていなくて。
3月か4月か5月かその辺りだと、まだどこのレースに出ようか決めてないです。
ただ5月の横浜は間違いなく出るつもりでいます。

髙田:
1年間にどれぐらいレースに出場するものですか。

高橋さん:
その年にもよるんですけど、今年はオリンピックがあったので、少し普段と比べると少ない方かなと10レースぐらいだったかなとは思うんですけど。昔は本当に短いのも含めて、20レース近く出てた年もありましたし、本当にそれぞれですね。

髙田:
最後になりますが、同窓生に何か言葉をいただけたらと思います。

高橋さん:
桐朋で培ってきたことって、先程言ったみたいに、自分をどうしたいかとか考えていく力とか、あとはその桐朋でできた仲間たちって、今でもレース応援に来てくれたりとか、これからも一生関わっていけるんじゃないかなって思うような仲間たちがいるので、そういう人たちを大切にしながら、この先もいろんなことに挑戦していけたらなと思っています。

髙田:
貴重なお話をありがとうございました。
個人としても同窓会としても今後の高橋選手の活躍を応援していきたいと思います。頑張ってください。

高橋さん:
ありがとうございました。

次回、卒業生のインタビュー記事は<2025年4月1日>に予定しています。

こちらのページでは、先生や卒業生の近況、また桐朋生にとって懐かしい方々を紹介いたします。
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同期生同士の横の繋がりだけでなく、クラブ活動や課外活動等によって形成された先輩・後輩の縦の繋がりは、社会人になってからも大きな心の支えとなり、様々な場面で活かされ、その関係は一生のものとなっています。

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