【Vol.26】桐朋との繋がり -歴代会長との対談<後編>-

ゲスト:桐朋初等部同窓会 4代目会長 大久保秋生さん(以下、大久保さん)
ゲスト:桐朋初等部同窓会 5代目会長 佐藤峯子さん(以下、佐藤さん)
ゲスト:桐朋初等部同窓会 6代目会長 坂口佐代子さん(以下、坂口さん)
インタビュアー:桐朋初等部同窓会 7代目会長 髙田紀世(以下、髙田)

 

歴代会長との対談インタビューの後編です。
前回の対談インタビュー<前編>はこちら

髙田:
先程、お話ししたように学年の繋がりということで、
この同窓会では5年に一度全体の通しての同窓会を開催しています。
坂口さんの代では、残念ながら2020年の35周年の同窓会は、新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされてしまい、私も役員幹事として携わっていてとても残念でした。

その中ですごく感じたことは、この周年行事というのは会長の仕事として、とても大きなものだということ、その準備から実行まで大変な御苦労があったんだということでした。皆様、周年行事をどんな想いで、またどのような工夫で準備をしていったのか、加えて周年行事の魅力をお聞かせいただければと思います。

大久保さん:
知らない方も多いと思うので、一番最初の集まりは女子高の中庭で開催しました。それが最初なんですね。その時がさっき言ったように三間さんが会長で発会式でした。

それで、それ以降は何年ごとに開催するかを、それもそこで決めたんですけど、
では5年ごとにやろうということで決めまして、その設立の総会と5年目が三間さん。10年目が吉野さん、15年目が渡邊さんで、20年目と25年目を私がやらせていただいて、その次は佐藤さんだったんですけども、5年目以降は今のところずっと小学校の校庭でやっています。

それで、だんだん難しくなってきているのは、ありがたいことに一番最初はそれこそ50人だったわけですよ。それが今はもう300人だ。多分400人だという話になってきていますから、なかなか学校でやるのも大変ですよね。

それで、他でやると、やはり学校を見られないというつまらなさがあるので、僕がやっていたころは多少大変でも学校でやりたいなとずっと思っていました。

坂口さんにも、できたら学校がいいんじゃないという話はさせていただきましたけれども、だんだん難しくなっている。一番難しい最大の理由が雨です。

雨が降ったら、どこに逃げるのかというのは、もう永遠のテーマじゃないけれども、晴れれば校庭は広いですからどうとでもなるんですけれど、雨が降られたらどうしようもない。特に途中から降られたら、もうやりようがないので、それを考えると、そろそろ校庭でやるのは無理なのかなとは思います。けれども、ぜひとも学校を見ながら、学校で触れ合っていただきたいというのが、私がやっていたころまでの最大のコンセプトでしたので、ぜひそれは守りたいなとずっと思ってやってきました。

ひとつが桐朋とか私立のいいところは先生が長いんですね。
公立だと3年ぐらいたって、移動しちゃう先生も結構いらっしゃいますけれども、極論の例を言ってしまいますと、妹の担任と私の下の息子の担任が一緒だったんですね。そのぐらいのスパンでいらっしゃいますから。大変長い先生もいらっしゃるので、学校で先生を交えて話をすると、世代を超えた親子ぐらいの関係が同じ担任ですから、非常にそこは私立の良さ、いろいろな話ができるのかなというふうに思っています。

それで学校でやるというもうひとつの良さは学校を見られるわけじゃないですか。
そこで何か足りないところ、あるいは欲しいものや雰囲気とか見ながら何か必要なものがあれば、多少援助できればということも、学校を知らないと何もわからないですから。その辺も見ていれば、多少は様子がわかるということで、これを学校に全然来ないでホテルが何かでやると、確かに人には会えますけれども、雰囲気はわからないですし、先ほど髙田会長が言われたように、匂いもつかないですし、だからその辺のところは、やはり学校でやる良さということで、学校でやれればいいなとは今でも思っています。そんなところです。

髙田:
はいありがとうございます。佐藤さんお願いします。

佐藤さん:
はい、本当に学校でやる時のハラハラ感といったらないですよね(笑)
もうとにかく天気頼みで、あとは自分で動かなきゃなんないこと。

私はあんまり動かなかったんですけれども、私の前の時になんかすごい幹事さんの中で、すごく大変な人とそうでもない人が、ちょっと偏っているなという思いがあったので、私の時はとにかく、できるだけみんなに仕事を振り分けて、私は楽をしようという感じでしたけれども果たしてそうだったのか。ちょっともう何か記憶が飛んじゃってるぐらい大変だったのかなという感じはします。

ただ、やっぱり本当に自分たちで作り上げるものなので、その携わった人はそれなりに大変だけれども、自分の持ち分の確認になったり、人の能力の確認になったり、なんかそういうふうな糧になっていればなという風に思います。

髙田:
ありがとうございました。
次に坂口さんお願いいたします。

坂口さん:
私は大変残念なことに、任期中の式典がなくなってしまったという非常に不名誉な会長になってしまったんです。でもその分大久保先輩の25周年の時と、それから佐藤先輩30周年のときの式典の催し物の方を任せていただけまして、25周年の時は授業ですよね。ホールで各先生に武藤先生は社会だったかな。。。

細かいこと忘れてしまいましたけども、何科目かの授業をしていただいて、あとは最後はみんなで体操したり、そういうことをさせていただいて、非常に楽しかったです。

30周年の時には音楽会をして、演奏をきいたり歌を聞いたり、みんなでお歌を歌った音楽会をしたのが、すごくいい経験になりましたし、それこそ本当にいろんな世代の方にご連絡をさせていただいて、本当に大変でしたけど楽しい思いになりました。

なので、35周年の時は残念ではありましたけれども、いい思い出として2回の周年行事がとても記憶に残ってます。

髙田:
ありがとうございました。
次の40周年ですね。周年行事になりますので、学校でやりたいと私も思っています。40周年は懐かしい学び舎に来て、懐かしい先生方と友と時間を共有するというような形にしようと考えています。


大久保さん:
3年後ぐらいですか?

髙田:
2025年です。
3年後にはあっという間なので、頑張って準備していきたいと思います。

最後の質問になります。坂口会長時代に立ち上げた桐朋初等部同窓会ホームページがあります。
今日のこのインタビューも”桐朋との繋がり”というページの方に掲載させていただく予定です。坂口さんにはホームページを立ち上げるに当たって、いろいろ御苦労があったと思います。その立ち上げについてのお話をお聞かせいただきながら、大久保さん、佐藤さんにも今のホームページについて何か御意見をお伺いしたいと思います。

坂口さん:
なぜホームページをつくろうと思ったかというと、私が会長になった時、桐朋の他の同窓会は全てホームページがあったんです。その中で、仙川の小学校はホームページが無くて、同窓会としての認知度が低かったんです。私、その母校愛が強いものですから、それはもうちょっと一番学校の中でも、幼稚園・小学校というのは私の魂になりますので、それがすごく嫌だったんですね。その認知度を上げたいということと、周年行事のネックになっている名簿管理の問題です。会員は年々増えるわけですが、そうすると、その住所の更新変更などとても大変で、佐藤先輩がお困りになってたということも目の当たりで拝見していて、住所の更新であるとか、名簿の発送を考えたときにホームページがあれば、もう少しそういったところが簡素化と言うんでしょうか、楽になるのじゃないかなということを思いました。あとは御案内の葉書を出しても返ってくる率が結構ありましたよね。

自分で一つ会長として行ったことの最大の功績はホームページをつくったことだと思ってます。本当に何が一番このホームページを作ってよかったかというと、今回のこのコロナでいろんなお知らせ、アナウンスですよね。周年行事が中止になりましたとか、あとは総会もなかなか集まってできなかったこともありまして、総会のご案内とか、総会の議案等もホームページに掲載して、ホームページ上で決をとらせていただいたということで、もしこのホームページができていなかったらどうなってたんだろうなと思うと嬉しくて眠れません(笑)

佐藤さん:
そうですね。やっぱり5年間のその周年行事の間に住所を変わられて、その中ではやっぱり把握できないというのはありましたね。

坂口さん:
なので、通信費がかなりかかっていまして、無駄になってしまうというのはありました。
その辺のことを考えたときにも、ホームページを使って何かこう連絡が取れるようにするとか、あとは御案内が行かない会員の方にもホームページに同窓会の周年行事がありますよ。と御案内をしたときに、それがきっかけになって連絡が取れたりするんじゃないかなということを考えました。

あとは、この歴史のある桐朋幼稚園・小学校を考えると、その卒業生って、さっきの高田さんのお話にもありましたけども、さまざまなところで活躍されているので、そういった人たちをテレビ番組のタイトルを真似るわけじゃありませんけど、こんなところにも桐朋生っていうくらいに、いろいろなところにと桐朋生がいるので、そのご紹介をできたらいいなということがきっかけになりました。

で、もちろん大きなプロジェクトなので、総会にかけて皆さんの賛成をいただかなければいけないですので、総会のときにも、やはりいろんなご意見が出て、もっと総会のホームページなんかいらないんじゃないかという意見もかなりあったんですけれども、そこはもう皆さん、歴代の先輩方のお力を借りまして、賛成していただいてホームページが完成することになりました。以上でございます。

髙田:
ありがとうございます。
坂口さんが立ち上げてくださったホームページを、みんなに告知して広めて行くのが私の仕事と考えています。

今日は、同窓会の立ち上げの話から、いろいろな知らない話を聞かせて頂きました。先輩方が築き上げてきたこの同窓会を大切にし、更により良いものにし、次の代に繋げていけるようにしていきたいと思います。本当に今日はお忙しい中、ありがとうございました。

皆さん:
ありがとうございました。

次回、卒業生のインタビュー記事は<2022年9月1日>に掲載を予定しています。

こちらのページでは、先生や卒業生の近況、また桐朋生にとって懐かしい方々を紹介いたします。
桐朋学園初等部同窓会は6,571名(2021年度3月時点)の会員から構成され、卒業生間の親睦と母校への貢献を目的に活発な活動をおこなっています。
卒業後も桐朋の教えをもつ仲間として、深い繋がりをもっていることが桐朋学園初等部同窓会の特徴です。

同期生同士の横の繋がりだけでなく、クラブ活動や課外活動等によって形成された先輩・後輩の縦の繋がりは、社会人になってからも大きな心の支えとなり、様々な場面で活かされ、その関係は一生のものとなっています。

「桐朋との繋がり」をきっかけに、更なる同窓生の交流が深まるよう、これから繋がりの深い方々を紹介していきます。