【Vol.13】桐朋との繋がり -滋野 真優先生<前編>-

ゲスト    :滋野 真優先生(以下、滋野先生)
インタビュアー:桐朋学園初等部同窓会 会長 坂口佐代子 (以下、坂口)

坂口:
本日はお忙しい中、お時間を頂きましてありがとうございます。
早速、最初の質問なのですが、滋野先生と学校との繋がりはどのようなきっかけがあったのでしょうか。

滋野先生:
ここの小学校が私の母校なので、濃い繋がりがそもそもあって、たまたまご縁があって、こちらでやらせて頂く事になったという繋がりです。

坂口:
今年で何年目になるのですか?

滋野先生:
5年目になります。
昨年度の3月に初めて担任した子どもたちが卒業をして、今中学校の方に上がったんですが、その卒業した時に担任してた子たちが2年生だったんですね。つまり、この3月まで2年生を担任していて、その卒業した子たちと初めて出会ったのが3年生だったから、なんか出逢った時ってこんなに小さかったんだっていう感慨深さはありました。

坂口:
そうだったんですね。ありがとうございます。そういった繋がりだったんですね。
次の質問ですが、滋野先生にとって桐朋学園初等部とは、どのような想いがあったのでしょうか。

滋野先生:
そうですね。
自分が子どもの時からなんですけど、先生たちが子どもたちの声を本当に大切にしてくれて、それは子どもの時から感じていることです。先生がしっかりと想いを受け入れてくれて、教員としてこの場に来てみると、やっぱり子どものとき感じていたことは間違いではなくて、何よりもまず子どもたちのことを考えている先生方と一緒に働いていて、私もこの一員になれたんだ。という喜びと、あとは身が引き締まる思いですよね。

坂口:
自分の桐朋小学校との繋がりと、先生としての繋がりがあって二つの想いがあって、
不思議な感覚あるのかもしれないですね。

滋野先生:
そうですね。ただ、想いの大元は変わらないですね。先生達は昔のままだ(笑)という感じですね。自分が担任して頂いたお世話になった先生方が今も沢山いらっしゃいまして、こういう先生だったなぁとか、そうだった、そうだった。みたいな(笑)

坂口:
今も当時の先生はいらっしゃるのですか。

滋野先生:
そうですね。
担任していただいた先生だと、5、6年生の時に担任して頂いた川上先生がいらしたり、
1,2年生や3年生の時の担任の先生はいらっしゃらないのですけれども、音楽の飯田先生や美術の宮永先生、体育の古谷先生、書写の三田先生、皆さんに教えていただきましたし、皆さんいらっしゃるので何か変な感じではあるんですけど、一緒に子どもたちのこと考えられる喜びはあります。

坂口:
先生になってみて嬉しかったこと、そして大変だったことは何ですか。

滋野先生:
そうですね。。大変だったことはいくらでも出てくるんですが(笑)
一年目の時は変に理想が高くて、こうしなくちゃとか、こうでなきゃいけないとか、そういうのがあって、自分で苦しくなってしまっていたんですが、最近になってやっと、ここは良い意味でチカラを抜いていい部分だなとか、子どもに任せていい部分だなとか、ここは大人が一歩引くところだなとか、そういうところがやっと分かってきたので、変に力を入れずに、毎日疲れはするんですけれども、自分が子どもたちと一緒に楽しむっていう余裕は少しずつ出てきたかなっていうのがあります。

嬉しかったこと、そうですね。子どもたちが本当に楽しそうに、自分のやりたいことを一生懸命にやってたりとか、そういうのが一番嬉しいかなっていうのはあります。何かできるようになったって教えてくれたりとか。今の子たちで言うと、最初竹馬は絶対できないからとか言って、やる気がなかった男の子も、花笠踊りの歌を歌いながらやったらできたよ。といって、それぞれ自分なりに工夫してる姿とか、頑張ってやってる姿とか、あとはお友達に竹馬持ってもらったらいっぱいできたよ。とか、そういう嬉しかったよ。っていう報告とか、できたよ!って言ってくれる時は私も嬉しいなって、一緒に子ども達と喜ぶ。そういう時かな、嬉しい時は。子ども達の嬉しい話を聞いた時は本当に嬉しいですね。

次回、後編を<12月20日>に掲載を予定しています。

こちらのページでは、先生や卒業生の近況、また桐朋生にとって懐かしい方々を紹介いたします。
桐朋学園初等部同窓会は6,094名(2017年度3月時点)の会員から構成され、卒業生間の親睦と母校への貢献を目的に活発な活動をおこなっています。
卒業後も桐朋の教えをもつ仲間として、深い繋がりをもっていることが桐朋学園初等部同窓会の特徴です。

同期生同士の横の繋がりだけでなく、クラブ活動や課外活動等によって形成された先輩・後輩の縦の繋がりは、社会人になってからも大きな心の支えとなり、様々な場面で活かされ、その関係は一生のものとなっています。

「桐朋との繋がり」をきっかけに、更なる同窓生の交流が深まるよう、これから繋がりの深い方々を紹介していきます。