【Vol.44】桐朋との繋がり – 48期 森 佳苗さん 後編-

ゲスト    :桐朋学園初等部 48期 森佳苗様(以下、森さん)
インタビュアー:桐朋初等部同窓会 会長 髙田紀世(以下、髙田)

 

森佳苗さんとのインタビューの後編です。
前回のインタビュー<前編>はこちら

髙田:
キッチンカーをやっていて楽しいことは何ですか

森さん:
一番楽しく、嬉しいことで言うと、やっぱり1度食べに来てくれたお客様が、また来てくれるその瞬間が私はすごく好きでたまらないです。毎朝、今日の出店先はどんな人が来る場所か、お客さんの顔を思い浮かべながら仕込みをしています。
出店先の近くにいる友達に来てもらえるのも、移動できるからこそですね。たくさんの人に会いながら仕事ができるのが楽しいところです。

髙田:
移動してれば、いろんなジャンルのいろんな人に出会えるチャンスがいっぱいあるんですね。

森さん:
そうですね。新卒で入社した会社でもたくさんの方々とお話をさせて頂きましたが、キッチンカーの場合は、(仕事ではなく)プライベートで来ている方が多いので、本当にフラットなお話が沢山できるのもまた違った楽しさだと思います。

髙田:
先ほど、私もオーバーチキンライスをいただきまして、とっても美味しかったです。クセになる味で、絶対また食べたくなりますね。

森さん:
ありがとうございます、良かったです!

髙田:
また食べに行きたくなるって言うのは、すごくよくわかるので、私もまたちょっとどっかでふらっと行きたいなと思ってます。

森さん:
色んなところに出店しているので、高田さんのタイミングが合う時に是非いらしてください。

髙田:
逆に大変だなって思うことはありますか。

森さん:
当たり前ですけど自分が稼働した分だけ売上が増えるので、去年の夏は1ヶ月間毎日出店に出ていましたね、キッチンカーは夏が一番のかきいれ時と言われているので。でも当時は、夏祭りや花火大会、大きなスポーツイベントなどに出店できることがうれしくて楽しみながらやっていたので、辛いとかはなかったのですが、振り返ると大変だったな〜と。場合によっては数百食の仕込みを1人でやる必要があり、1人ではとても追いつかないため、母が即戦力として、そして料理未経験の父も一緒に手伝ってくれました。桐朋の友達にも売り子として手伝いに来てもらったり、周りのみんなが協力してくれたからこそ大変な部分を乗り越えられました。本当に感謝ですね。

髙田:
家族総出ですね。
だから美味しいご飯ができるのかなと思います。
お仕事で大切にしていることは何ですか。

森さん:
キッチンカーの仕事では「今日という1日がより良い日になった」「新しい好きが見つかった」そんな風に思ってもらえるように、大切にしています。
桐朋(中高)ではよく”持ち寄りパーティー”が行われていたのですが、私はそれが何よりも大好きなイベントでした。その頃から部活のメンバーやクラスのみんなのことを思いながら夜更かしして作っていました。中には私の作ったお菓子や料理をもう1回食べたいと言ってくれる人たちがいて、それがとても嬉しかったです。その時の思い出が今も活きている気がします。

髙田:
今のお話にもありましたが、お仕事や今までの人生の中で、桐朋教育が活かされてるなと思うところはありますか。

森さん:
『桐朋教育』では、やってみたい!と思ったことをやってみる・挑戦することが当たり前に思えるそんな教育があると感じています。桐朋小学校では遊ぶこと・体験することがとても多く、「八ヶ岳合宿」を一つ取っても、強制的にやらされるのではなく、合宿先で何をしたいかは自分で選んで興味があることに積極的に参加できていました。自分が好きでやっていることを、よく褒めてもらった覚えがあります。そこで自主制や個性豊かさが培われました。

桐朋を卒業してからも、「体験」することに積極的で、例えば当時アルバイトをいくつか掛け持ちし20種類以上やってみた中で、中でもお互いに相性の良かった仕事は何年も続けていました。キッチンカーを開業するにあたっても、新卒で入社した会社はIT企業の会社で飲食とは違う業界でしたが、夜間学校に通うことでやりたかったことをさせて頂いていましたし、今回キッチンカーを挑戦することへ繋がりました。

桐朋出身の方々は逞しく前向きな方が多いと感じます。私の周りにも活躍されている桐朋の友達がたくさんいます。みんなそれぞれの強みを活かして意思を持って活動されています。そんな姿勢は桐朋魂のような、桐朋で培われたものが共通しているように思います。

髙田:
桐朋教育とご家族の愛情が詰まったキッチンカーですね。
それではこれからやってみたいこと、チャレンジしたいものはありますか。

森さん:
是非、母校である桐朋の文化祭に出店をさせて頂けたら嬉しいなと思っています。
とびきり腕を振るっちゃうので、ぜひやってみたいなと思っています。
あとは、ゆくゆくは自分の生まれたアメリカの方でキッチンカーをやる事が野望の一つとして思っていたりはしますね。

髙田:
楽しみですね。
桐朋文化祭でたくさんの桐朋関係者にTGIチキンオーバーライスを食べてもらいたいですね。
最後になりますが、若い同窓生に向けて何かお言葉をいただいてもいいですか。

森さん:
私もまだまだ未熟ではありますが、大事にしていることでいうと、自分の考え方次第で、世の中を不幸にも幸せにも見ることができると思います。
周りの環境よりも自分の考え方が世界を作るので、私もまだまだ途中ですが、まずは自分が好きなことに積極的に行動してそれを重ねて、自分にとって、そして周りの人にも幸せな世界を築き上げていけたらいいなと思います。

髙田:
今日はどうもお忙しい中ありがとうございます。
キッチンカーの出店情報をホームページの方に載せますので皆さんにも食べに行っていただけたらと思います。
ありがとうございました。

森さん:
ありがとうございました。


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次回、卒業生のインタビュー記事は<2024年6月1日>に予定しています。

こちらのページでは、先生や卒業生の近況、また桐朋生にとって懐かしい方々を紹介いたします。
桐朋学園初等部同窓会は6,571名(2021年度3月時点)の会員から構成され、卒業生間の親睦と母校への貢献を目的に活発な活動をおこなっています。
卒業後も桐朋の教えをもつ仲間として、深い繋がりをもっていることが桐朋学園初等部同窓会の特徴です。

同期生同士の横の繋がりだけでなく、クラブ活動や課外活動等によって形成された先輩・後輩の縦の繋がりは、社会人になってからも大きな心の支えとなり、様々な場面で活かされ、その関係は一生のものとなっています。

「桐朋との繋がり」をきっかけに、更なる同窓生の交流が深まるよう、これから繋がりの深い方々を紹介していきます。