【Vol.37】桐朋との繋がり -16期 秋山 仁志さん 前編-

ゲスト    :桐朋学園初等部16期卒 秋山仁志さん(以下、秋山さん)
インタビュアー:桐朋初等部同窓会 会長 髙田紀世(以下、髙田)

 

髙田:
今日は16期の秋山仁志さんにインタビューをお願いしました。まずは自己紹介からお願いいたします。

秋山さん:
本日は、このような対談の機会を与えていただき、本当にありがとうございます。

僕は、1967年 昭和42年に桐朋幼稚園に入園、1981年に桐朋高校を卒業しました。
女子部16期、男子校35期の卒業となります。

桐朋学園では、
桐朋小学校第16期学年代表幹事
桐朋男子校35期同窓会評議員

2013年と2014年に仙川の桐朋小学校PTA会長、
2016年と2017年には、東京都私立中学・高等学校中央連合会第11支部支部長、東京私立中学・高等学校協会第11支部父母の会会長、
2018年に桐朋中学・高等学校PTA副会長
2019年と2020年に桐朋中学・高等学校PTA会長

2016年に桐朋から29大学歯学部・歯科大学に入学した桐朋卒業生から成る桐朋歯科医会設立に関わりました。すでに2回歯科医会を開催しており、今年の11月に第3回目を開催する予定です。

ほんの少しでも桐朋のお役に立てればと思い、桐朋関連のことで何かお声かけいただければ、「はい、やります」と即答でなんでも喜んでお受けしていました。

22歳で大学卒業して、桐朋学園で新卒雇用の先生でも、定年まで38年なので、僕のほうが長いです。

56年間 桐朋をかなり間近に見てきた人間です。
たぶん、誰よりも桐朋のことを一番理解している人間のひとりだと思います。

現在は、飯田橋にある日本歯科大学生命歯学部教授を拝命し、総合診療科にて診療、教育、研究に携わっております。
また、対外的には、一般社団法人日本歯科医学教育学会理事長、日本歯科医学会常任理事、厚生労働省医道審議会臨時委員・歯科医師分科会委員、文部科学省委託調査研究事業調査研究班委員長などを仰せつかっております。

髙田:
どんなお子様でしたか? 桐朋小学校の思い出などお聞かせください。

秋山さん:
たくさんの友達と鬼ごっこやグランドで遊んでいた、毎日がものすごく楽しかったです。
まわりからみると、ややおとなしい子どもだったと思います。
担任は1年、2年が森孝一先生、3年から6年までが村田彰造先生でした。
桐朋幼稚園、桐朋小学校には、いろんな思い出がたくさんあります。

桐朋数え歌、収穫祭の歌、音楽で使用した小さな2冊の本、
4年生から6年生までの旧八ヶ岳寮での八ヶ岳合宿
担任の先生が授業をやめて、若葉小学校近くの糟峯神社に行き、皆で缶蹴りをしたこと、
学校が終ると友達の家に遊びに行ったことなど、
1年から6年まで別コースで登り、頂上で集合した景信山集中登山、
演武で春駒を踊った運動会、50m走の1位から6位までリボンつけ
木製たて笛を練習して参加していた音楽会、
水泳大会、プール授業の泳げる段階で階級が変わる赤帽、黄色帽、白帽、白線1、白線2、
近くの畑でサツマイモや野菜を育ててそれを皆で食べた収穫祭、
卒業式で皆の前で代議員活動で1年生から代議員のおじさんと言われていたことを話したこと、翼をくださいを合唱したこと、
松本城、黒部ダム、湯沢温泉に行った修学旅行、
卒業に際しグループでブレーメンの音楽隊の演劇の発表、
など、本当に懐かしい思い出です。

部活はその頃、団活動という名前で行われていまして、4年生からどこかに所属するのですが、担任の村田先生が顧問的なことをされてましたので、地図探検団という地図とコンパスを使って、あらかじめ決められたポストを順番に探していくオリエンテーリング(OL)を学校の周りでやってました。人数は10名くらいいたかと思います。

休みの日は、担任と地図探検団のみんなで関東地区OLパーマネントコースに行き、いろいろなコースをまわった記憶があります。関東学生OL大会、調布市民OL大会、相模原OL大会などいろんな大会に小学生の部で参加してました。特に思い出深いのは、昭和49年に開催された第1回全日本オリエンテーリング大会にも参加しました。

今から思うとかなり自由だったなあと、今回の座談会を契機にふと、思い出したことはたくさんありました。
とにかく、楽しい時間と空間がそこには毎日ある、なんとも不思議なところでした。

勉強した記憶ももちろんありますが、思い出すのは、桐朋小学校独自の教科書「にっぽんご」だったり、わら半紙の漢字のプリントだったり、白紙の日本地図を渡されて、それに山脈、河川、平野や盆地を書きこんだり、理科で測り棒を作ったり、いろんな先生が興味を与えてくれてました。知らず知らずにいろんな知識が増えていったなあと思います。

今、歯学教育に関わっていますが、今の考え方で言うと、まさに「形成的評価」と「フィードバック」が毎日、行われていたんだと思います。

次回、秋山 仁志さん-後編-は<2023年10月1日>に予定しています。

こちらのページでは、先生や卒業生の近況、また桐朋生にとって懐かしい方々を紹介いたします。
桐朋学園初等部同窓会は6,571名(2021年度3月時点)の会員から構成され、卒業生間の親睦と母校への貢献を目的に活発な活動をおこなっています。
卒業後も桐朋の教えをもつ仲間として、深い繋がりをもっていることが桐朋学園初等部同窓会の特徴です。

同期生同士の横の繋がりだけでなく、クラブ活動や課外活動等によって形成された先輩・後輩の縦の繋がりは、社会人になってからも大きな心の支えとなり、様々な場面で活かされ、その関係は一生のものとなっています。

「桐朋との繋がり」をきっかけに、更なる同窓生の交流が深まるよう、これから繋がりの深い方々を紹介していきます。