【Vol.20】桐朋との繋がり -47期 椎名慧都(けいと)さん 前編-

ゲスト    :47期 椎名慧都(けいと)さん(以下、椎名さん)
インタビュアー:桐朋学園初等部同窓会 会長 坂口佐代子 (以下、坂口)

 

坂口:
今回のゲストは桐朋を卒業されて舞台女優としてご活躍されている椎名慧都(けいと)さんにお越しいただきました。本日はよろしくお願いいたします。

椎名さん:
よろしくお願いいたします。

<プロフィール>
【名前】椎名 慧都(しいな けいと)
【出身地】アメリカ・カリフォルニア
【生年月日】1994年3月29日
【身長】156cm
【趣味・特技】日本舞踊、民謡
【経歴】劇団俳優座28期生2016年入団

<主な出演作品>
【俳優座公演】
■2019年3月俳優座研究所公演「から騒ぎ」演出:森一
■2018年12月俳優座LABO公演「女と男とシェイクスピア」(俳優座稽古場)演出:森一
■2018年8月特別公演「戦争とは...2018」(俳優座稽古場)演出・構成:菅田華絵
■2018年俳優座研究所公演「わが闇」演出:眞鍋卓嗣
■2017年俳優座特別公演「戦争とは・・・」(俳優座稽古場)
■2017年俳優座研究所公演「花粉熱」演出:堀越大史
■2017年 俳優座研究所公演「時の物置」演出:眞鍋卓嗣
■2016年 俳優座研究所公演「白いスケッチブック」演出:亀井光子

【外部出演】
■2019年福田善之×サルメカンパニー「オッペケペ」(浅草5656会館)演出:福田善之
■2017年水谷八重子プロデュース「大つごもり」(麻布区民センター)
■2016年「新・妖精たちの砦」(せんがわ劇場)作、演出: 福田善之
■2015年 GATS世界演劇大学連盟フェスティバル「ロミオとジュリエット」作:ウィリアム・シェイクスピア、演出:越光 照文
■2014年 東京演劇大学連盟公演「見よ、飛行機の高く飛べるを」(東京芸術劇場シアターイースト)作:永井 愛、演出:越光照文
■2013年 GATS世界演劇大学連盟フェスティバル「ミュージカル 若草物語」作:福田義之、演出:越光照文

【映画】
■2019年『カツベン!』周防正行監督

【TV】
■2014年 CX『若者たち2014』

【動画】
■2017年 橋本総業「みらいチャンネル」
■2017年 ソフトバンクコマース&サービス「M U S I O」

【イベント・司会】
■2017年FUDGE「Holiday Circus」

 

坂口:
早速ですが椎名さんご自身のことについて、お聞かせいただけますでしょうか。

椎名さん:
今、劇団俳優座に所属して舞台女優として活動しています、椎名慧都と申します。

2018年12月に劇団のデビューとして「女と男とシェイクスピア」という作品に出演させて頂きました。
そちらでは主演を務めさせていただき、多くの劇団の先輩方とご一緒させて頂きました。劇団最高齢で92歳の女優、中村たつさんとも共演させて頂きました。

また、外の舞台でも活動をしておりまして、劇団新派の水谷八重子さんがプロデュースされた公演「大つごもり」に出演し、水谷八重子さんをはじめ、新派の方々と共演させて頂いたり、ライブハウスで行ったミュージカルの舞台や、今年の1月には福田善之先生演出の「オッペケペ」という作品にも出演させていただきました。

私が所属している劇団には120人ぐらいの座員がいまして、劇団で舞台をつくる時には、作品によって違いはあるんですが、2人芝居の作品があったり、10数人出演する舞台作品があったりします。演目の準備はだいたい1年以上前から始まります。今の時代にあった舞台、作品はどんなものなのか劇団全体で考え、話し合い作品を決定します。同時に演出家が決まり、そしてスタッフやキャスティングが決まって、実際に稽古が始まるのは1か月半から2ヶ月前ぐらいですね。舞台によっ ては3ヵ月前ぐらいから始まります。

坂口:
稽古が始まるのは意外と直前なんですね。

椎名さん:
そうですね。
そこからは毎日稽古です。出演している俳優の年齢などに合わせて稽古の時間はかわりますが、午前中から夕方までだったり 、若手だけの公演ですと朝から晩まで稽古しています。

坂口:
椎名さんにとって、舞台の魅力はなんですか?

椎名さん:
やっぱりお客さんとのLIVEですね。私自身映画もすごく好きですし、去年映画に出演させて頂いた時には、映画の魅力をとても感じたんですけれども、映画には無い舞台の魅力は、目の前のお客さんと一緒にリアルタイムで作品を作っていくというところです。そこが私の一番好きなところです。

坂口:
お客さんも作品の一部ということなんですか。?

椎名さん:
そうですね。私が今まで出演した舞台は、一つの公演で10回前後の公演があったんですが、毎公演来ているお客さんが違うので、反応が毎回違うんですね。お客さんが作る空気感から私達もすごく影響を受けるので、そこが面白いところでもあります。あとは舞台は目に見えないものを想像できる、例えば映画ですと「あそこに海がある」というセリフがあったら、海の映像が出てくると思うのですが、舞台の場合は同じセリフでも、お客さんの中に海が生まれるんですね。これは脚本家だった大伯父から言われた言葉なんですけれども、いい舞台というのは目の見えない方でもその舞台を見ることができる舞台だという言葉が強く残っています。そこが舞台の魅力ですね。

 

次回の中編では、椎名慧都さんに”桐朋への想い”をお聞きいたします

椎名慧都 最新情報はこちらから

次回、椎名慧都さん-中編-は<2019年10月20日>に予定しています。

こちらのページでは、先生や卒業生の近況、また桐朋生にとって懐かしい方々を紹介いたします。
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卒業後も桐朋の教えをもつ仲間として、深い繋がりをもっていることが桐朋学園初等部同窓会の特徴です。

同期生同士の横の繋がりだけでなく、クラブ活動や課外活動等によって形成された先輩・後輩の縦の繋がりは、社会人になってからも大きな心の支えとなり、様々な場面で活かされ、その関係は一生のものとなっています。

「桐朋との繋がり」をきっかけに、更なる同窓生の交流が深まるよう、これから繋がりの深い方々を紹介していきます。